《 雅羅・/・襍囈〝5月3日〟❖ ’24-124❖  》

再整備された東京駅周辺。日本の玄関。

富士嶽の夜明け・・静寂と日本らしい!?!光景。


《憲法記念日に思う》
過去の因を知らんと欲せば、其の現在の果をみよ
未来の果を知らんと欲でば、其の現在の因を見よ
反観合一・・・に然り。
 
1947年(昭和22年)の今日、日本国憲法が施行された。
日本国憲法は「主権在民」「戦争放棄」「基本的人権の尊重」
この三つの柱とし、平和憲法を謳って今に至っている。
基本的理念は、素晴らしいが国の安全保障は脆弱だろう。
制定後75年以上も立ち、国を取り巻く環境は変化している。
自国民を守るための施策、先ずは「法」に基づく。
現日本国憲法には、不備・不適合な部分がでてきている。
75年の歳月を以って、不備が出てきて当然であろう。
真摯な議論の上での改正より良い憲法を模索すべき時と思う。
付け足しを重ねてきた現行法。根本から是正時期に来ている。
民主主義とは、単に多数決の論理ではない。少数意見に配慮を。
充分すぎる検討、そして議論を重ねた上での改正が、今だ。
何も議論せず時を重ねている現国会には危機感を持つ。
憲法審査会という国会議論の場で大いに精査・検討して頂きたい。
法の役割に予防的措置が必要である、と痛感すのだ。
今年の初めに大震災が起こってしまった。予見・予防対策を思う。
同時に国防をも検討しないと。法改定には時間がかかる、急がないと。
現日本国憲法の前文に、
「・・・諸国民の公正と信義・・・われらの安全と生存を保持・・・」
日本国の基本法、最も重要でかつ根幹を成す法。不備不足を問いたい。
「和を以って貴しとなす」、この聖徳太子の言葉を思う。
憲法記念日、愈々以て憲法改正の真摯な議論をと思うのだが。 
 
「令和陸年(皇紀2684年)5月3日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝5月木花1〟❖ ’24-123❖  》

ミツバウツギ(三葉空木) ミツバウツギ科(Staphyleaceae)
学名:Staphylea bumalda DC. 
《  シラカシの家・庭〝5月花I〟 》
山地に普通に生え、川沿いや林縁に多い。
よく枝分かれして、樹高1.5-3mの小高木になる。
幹は灰褐色、樹皮に浅く縦の割れ目が入る。
葉は対生し、3出複葉、柄は2.5~3㎝。
頂小葉の柄は長さ5~10㎜、側小葉の柄は長さ1~2㎜。
葉身は長さ(3.5)4.5~8㎝、幅(2)2.5~5㎝、長楕円形~卵形。
先が長く尖り、基部は楔形、縁に芒状の鋸歯がある。
側小葉は小さく、頂小葉は大きい。葉表は緑色、無毛。
葉裏は淡緑色、脈上に毛がある。托葉は狭い。
花は長さ5~8㎝の円錐花序に多数つき、両性。
萼片は白色(時に先が淡紅色を帯びる)で5個つき開出する。
花弁5枚、長さ5~7㎜、直立し、平開しない。
雄蕊5個、花弁と同長。花柱2個。
種子は淡黄色で強い光沢がある。
和名は、葉が三つ葉で枝がウツギと同じく空洞である事に由来する。
花には芳香があり、若葉の頃はわずかに胡麻油の香りがする。
*       *       *
しらかしの家前に植栽されている三葉空木だが、
自生地に似せた環境作りをしているようだ。
 
「令和陸年(皇紀2684年)5月2日、記」


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《 雅羅・/・襍囈〝5月1日〟❖ ’24-122❖  》

下向きに花をつける・日本鈴蘭。
日本スズラン(日本鈴蘭)キジカクシ科(Asparagaceae)
学名:Convallaria majalis var. keiskei
別名:キミカゲソウ(君影草)
大柄なドイツスズランに比べ小柄な日本スズラン。
谷間の姫百合(Lily of the valley)と称される清楚な日本スズラン。
日本スズランは、北海道に在来種があり北海道を代表する花。
北海道~本州・中部地方の平地から 山地、 亜高山に分布する。
草丈は20~30 cm。葉は長さ15~20 cmの長楕円形で2枚の葉を伸ばす。
葉間から葉より低めに花茎が伸び、花茎に7~8個の白い小花をつける。
釣鐘型の花径1cm程の小花を下向きに咲かせ花弁先端は浅く6裂する。
雄蕊の葯は白く、受粉すると花後に球形の実になり赤く熟する。
全草にコンバラトキシン(convallatoxin)などの猛毒を含んでいる。

《  5月1日は、スズランの日!?!〝5月花I〟 》
スズランの日;
イギリスやフランスで行われている記念日。
この日にスズランを贈ると幸せが訪れると言われている習慣。
「スズランの日」とは、フランスが発祥と聞いている。
フランスでは5月1日に愛する人やお世話になっている人にスズランを贈る。
もらった人には幸運が訪れると言われている庶民的イベントでもある。
仏語でスズランを「ミュゲ(muguet)」と云う事で「ミュゲの日」とも言われる由。
スズランの鈴形の花は、西欧人の間では春のシンボルで幸せを呼ぶ、と。
又、「聖母マリアの涙」と喩えられ西欧では婚礼に花嫁に贈る花として使われる。
この風習は、16世紀にまでさかのぼるらしい。当時は、貴族間で行われていた。
一般の人々にスズランを贈る風習が定着したのは19世紀末頃から。
20世紀になるとパリ近郊の人々は野生のスズランを探しに森に行った由。
今は、5月1日が近づくと街角のあちこちでスズランの小さな花束が売られている。
フランスでは、当日に誰でもスズランを売って良いというルールがあるとか。
約束事は、スズランは森で摘んでも根が付いていないものと限られている。
また花店から100メートル以上離れた場所で売らなければならない規制がある!!
子供たちが、お小遣い稼ぎに販売している等、楽しい風習と映る。
“谷間のユリ”  スズランはキジカクシ科スズラン属の多年草。
鈴のように咲くためにこの名前が付いた。
花言葉は「幸福が訪れる」「純粋」「繊細」「意識しない美しさ」等。
日本の花屋で見かけるスズランは、ドイツ原産のドイツスズランが多い。
日本原産のスズランより花が大きい。香りも強い。
バラ、ジャスミンに加え三大フローラルノートと呼ばれている。
西欧の知人は、ディオールの「ディオリッシモ」を使っていた。
随分と昔のことだが、山梨の釈迦ヶ岳を登ったことがあった。
その折、深田久弥さんから聞いていたスズランの群生地を訪ねた。
沢の源流近くに群生しているスズラン群落は、圧巻だった。
今は、簡単に見に行けるらしいが当時は秘境といった感じの所だった。
西欧原産の ドイツスズランは、花が葉の上に出て咲く。
対して日本スズランは、葉より下向きに花をつける。
その風情が、日本的と知人はつぶやいていた。まさに谷間の姫百合。
昔を思い起こして再訪しても見たく思った。



お洒落な食宴に鈴蘭は、まさに華をを添える。


「令和陸年(皇紀2684年)5月1日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝4月感慨〟❖ ’24-121 》

泉の森・山野草園の斜面一杯に咲き誇るヤマブキソウ。
数千の花が饗宴・競艶している。圧巻、春って感じだった。
少し離れた林床に蒲公英が顔を出していた。
どことなく和洋折衷の自然交雑種に見えた!?!

森の中で調査をしている専門家を見かけた。
こうした方々のお陰で、森の生態系は堅持されている。
だが森管理者の不用意な伐採で森が変わりつつある。
それでも長い目で見れば、自然に対し、人間は勝てないだろう。

ヒトリシズカという野草、人の往来・見られるのがすきであるようだ。
科学的に検証したわけではないが、人と対話出来る様に感じる。
ヒトリシズカ(一人静) センリョウ科(Chloranthaceae)
学名:Chloranthus japonicus Siebold
Tricercandra japonica (Siebold) Nakai
別名:ヨシノシズカ(吉野静)、マユハキソウ(眉掃草)

ヒトリシズカ(一人静);
「静」とは静御前の事、白い清楚な花穂が1本、でこの名前がある。
ヒトリシズカには花弁がなく、白いブラシのように見えるのは雄蕊。
雌蕊は雄蕊の根元にあり、と大層変わった花構造。
近縁種にキビヒトリシズカ(吉備一人静)がある。
山野の林内や草地に生え、茎高10~30cm。
茎は直立し、はじめ赤紫色を帯びるものが多い。
茎の下部の節には膜質の鱗片状の葉がつく。
上部には2対の葉が十字形に対生するが節間が短い。
それ故に4個の葉が輪生しているように見える。
葉は光沢のある濃緑色で、長さ10cm程の卵状楕円形。
先は短く急に尖り縁には鋭い鋸歯がある。
葉が伸び切る前に葉の中心から白い花穂を1個(稀に2個)のばす。
花には花弁も萼もなく、雌蕊1個と子房の横腹に雄蕊3個がつく。
雄蕊の花糸は白色でよく目立つ。
外側2個の雄蕊は基部の外側に黄色の葯があるが中央の雄蕊には葯がない。
芳香も少しある。果実は核果で長さ2.5~3mmのゆがんだ倒卵形。
泉の森外れで定点觀察してた野草の脇に見た一人静の佇まいが好きだった。
近日立ち入り禁止区域になり人が通らなくなり藪と悪化している。
共存共栄を真摯に考えるべきだ。生態系の本質をもわきまえるべきだ。

《  今年の4月は!?!〝4月花XXXVI〟❖ ’24/04/21 ❖ 》
林床に楚々と咲く一人静は、控えめだが姿は美しい。
4月・春めきて心地よい季節に似合う花と映る。
里山緑地の斜面に広がるヤマブキソウは、圧巻であった。
例年のことだが、その群落の中に二輪草群落もあったり。
近年、そんな中にキンランがポツンぽつんと咲いている。
春・爛漫、と云った風情。
今年は、のんびりと散策できなかった。
雑用が山積、出かける途に緑地を縦断して一駅先に向かう。
ボケた頭に草花・木々が活力を注入してくれた。
扨さて、5月はいかなることが待っているか??

「令和陸年(皇紀2684年)4月30日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝散策路の蔓花〟❖ ’24-120 》

白花半鐘蔓が開花。2024/4/13
シロバナハンショウズル(白花半鐘蔓) キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名:Clematis williamsii A.Gray 

泉の森・水車小屋近く。
2024/4/23  場所によって・日差し等で開花がずれる。
道路わきだが、見る人は少ない。2024/4/25
しらかしの家脇。
水車小屋近く。そろそろ花期も終わりに近づいた。
2024/4/25 水車小屋近く。





ハンショウズル(半鐘蔓) キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名:Clematis japonica Thunb.

2024/4/14  しらかしの家脇
漸く開花し始めた。2024/4/24  しらかしの家脇
2024/4/25  しらかしの家脇

シロバナハンショウズル(白花半鐘蔓)は、ほぼ満開。
ハンショウズル(半鐘蔓)は、5月初旬まで次々と咲く。
《  泉の森・シラカシの家北側道路・他〝4月花XXXIV‐V〟❖ ’24/04/25 ❖ 》
ハンショウズル(半鐘蔓);在来種(日本固有種)
和名の由来は花の形が半鐘に似ていることから。
葉は対生、3出複葉。小葉は長さ3~10㎝。
葉柄は長さ6~12㎝、葉柄が巻いてからみつく。
葉腋から出る長い花柄の先に下向きに花をつける。
花は紅紫色の鐘形。花弁に見えるのは、萼片で、花弁はない。
萼片は長さ2.5~3㎝、表面が暗赤紫色、捲れ上がった縁は白色。
雄蕊多数、花糸は扁平、軟毛を密生する。
果実(痩果)は長さ約6㎜。
花柱が約3㎝に伸びて白色の長い羽根状の毛となり、
果実が熟すと風で散布される。花期は4月下旬~5月初め。
 
シロバナハンショウズル(白花半鐘蔓);
白い花を咲かせるキンポウゲ科の植物。
低木などにからまるつる性の半低木。石灰岩地を好む。
葉は1回3出複葉、小葉は卵形で3中裂し、鋸歯がある。
葉腋より花柄を伸ばし、広鐘形の花を下向きにつける。
萼片は4枚、白色で外面に長い毛を持つ、長さ1.5-2cm。 
花期は4月下旬。
 
「令和陸年(皇紀2684年)4月29日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝散策路の花3〟❖ ’24-119 》

ハナイカダに蕾がついた。2024/04/14
花筏の雌花。2024/04/21
蟻は、なにをさがしているのだろう??2024/04/21
蕾のように見えるが、種子のなり始め!!2024/05/04

ハナイカダ(花筏) ハナイカダ科(Helwingiaceae)
学名: Helwingia japonica (Thunb.) F.Dietr. subsp. japonica 


《  泉の森・野鳥観察デッキ付近で見れる樹花〝4月花XXXIII〟❖ ’24/04/21 ❖ 》
ハナイカダ(花筏);
日の当たらない多湿の林内に生える、高さ1-2mほどの落葉低木。
全株無毛。枝は葉痕がいぼ状に残り、上部でよく分枝する。
葉は互生し、卵円形、表面に光沢がある。
雌雄異株で、葉の表面の主脈に淡緑色の小さな花を数花つける。
花には萼は無く、短い花柄がある。果実は秋ごろ黒く熟し、液質。
小鳥が好んで食べる。 
和名は葉の中央に小さな花がつき、葉の筏に乗っている様に見える事に由来する。
ミズキ科からハナイカダ科に分離された。
 
「令和陸年(皇紀2684年)4月28日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝散策路の花2〟❖ ’24-118 》

可愛いエビネ!!
エビネ(海老根) ラン科(Orchidaceae)
学名:Calanthe discolor Lindl. 





キエビネ(黃海老根) ラン科(Orchidaceae)
学名:Calanthe citrina Scheidw. 
別名:オオエビネ


《  泉の森・山野草園で見た花〝4月花XXXI~II〟❖ ’24/04/21 ❖ 》
エビネ(海老根);
名は地中に横に連なる球茎をエビに見立てたもの。
花の色合いや形に微妙な変化があって好まれ乱獲され激減している。
環境省2018「準絶滅危惧(NT)」、神奈川県2020「準絶滅危惧」に指定された。
山野の林内に生える多年草で、葉の間から花茎を伸ばし、高さ20-40cmになる。
茎は短いが基部が肥大して球茎(偽鱗茎)となり、 それが地中で横に連なってふえる。
葉は長楕円形から倒卵状披針形で先が尖り、 葉脈が隆起して縦筋があり根生する。 
葉鞘が重なり合って茎の様になる。
秋に新芽を出すが冬眠し、春になって伸びる。
春に花茎を立て、上半部に萼片3枚、
花弁3枚ある多数の花を穂状花序に横向きにつける。
唇弁は3裂し、中央裂片には縦に3本の隆起線がある。 
花は萼が茶色で唇弁が白色のものが多いが、色については 様々の変異がある。
 
 
キエビネ(黃海老根);
春咲種。花は唇弁ともに黄色で、大輪、強健種。
エビネとの自然雑種が多くあり、タカネC.×bicolor Lindl.とも呼ばれる。
エビネ 似だが、葉が大きく唇弁の中裂片は先が2裂しないで垂れ下がり 距が短い。
葉は先のとがった長楕円形で根生し縦筋があり 幅5~7cm、長さ20~30cm。
エビネより幅広で長い。 葉鞘が重なり合って茎のようになる。
直立する花径に直径約5センチで鮮黄色の唇形花を互生状に俯き加減に咲かせる。
 唇弁の中裂片は先が2裂しないで垂れ下がる。
 
「令和陸年(皇紀2684年)4月27日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝散策路の花1〟❖ ’24-117 》

散歩道の要所々々に草花が群生しており楽しませてくれる。
一茎、飛び抜けてのっぽの踊り子草が!!
オドリコソウ(踊り子草) シソ科(Lamiaceae)

学名:Lamium album L. var. barbatum (Sieb. et Zucc.) Franch. et Savat.
Lamium barbatum Siebold et Zucc.


《  泉の森・紫陽花の路、野外教室広場側で見れる花〝4月花XXX〟❖ ’24/04/21 ❖ 》
オドリコソウ(踊り子草);
和名は葉の間から出る花が、笠をかぶった踊り子に似ている事に由来。
漢方薬として利用され、野芝麻(やしま)と呼ばれ、乾燥した根を利用する。
道端や河川の土手に群生していることが多い。
茎は4稜形、中空、しばしば紫褐色を帯び、茎稜には下向きの毛がまばらに生える。
葉は十字対生、長い柄がつき長さ5~10㎝。葉表に白毛がある。
葉裏の脈付近には白色の長毛とごく柄の短い腺毛があり、
葉柄に続き面上にも細かな腺点(小さすぎて柄が見えない)がある。
上部の葉腋に2~3個(まれに1個)の集散花序が集まる仮輪をつける。
花は1個の集散花序に普通、5~7個つく。
集散花序の基部には4~5個程度の披針形の不揃いの苞がある。
花は長さ3~4㎝の白色~淡紅白色の唇形。
花冠の筒部は湾曲し上唇は曲がって上部は丸くなり白毛が密生する。
下唇の側裂片は小さく刺状、大きい中央裂片は先が2裂し裂片には白毛と腺毛がある。
萼は10脈があり5中裂し裂片は細長く尖り縁付近に白毛と腺毛が多い。
萼筒の根元の下面に黒色の班紋がある。雄蕊は4個、外側の2個がやや長い。
花糸に短腺毛があり、白毛が散生する。
葯は黒色、4個が並び周囲に白毛が密生し縦に裂開して黄色の花粉を出す。
雌蕊の花柱は先端が2裂し先が尖り、雄蕊とほぼ同長。
先が雄蕊の葯の間にあり、見えにくい。

「令和陸年(皇紀2684年)4月26日、記」


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《 雅羅・/・襍録〝定点観測ⅤI〟❖ ’24-116 》

コツクバネウツギ(小衝羽空木)の生育地は、
日陰の散策路の崖状斜面の所。
萼片の形が面白い。
咲き始めの花。
光線の具合で一寸神秘的に見える。
花の中に虫が頭を突っ込んでいた。蜜でも吸っているのか。
コツクバネウツギ(小衝羽空木) リンネソウ科 (Linnaeaceae)
学名:Abelia serrata Sieb. et Zucc.

※ APGⅡによりスイカズラ科からリンネソウ科 になった。 ※

《  泉の森内一個所で見れる低木樹花〝4月花XXIX〟❖ ’24/04/21 ❖ 》
泉の森には、観察中とするコツクバネウツギ(小衝羽空木)が2本見える。
コツクバネウツギ(小衝羽空木);
資料等では、落葉低木・中部地方以西〜九州が自生地とある。
泉の森の樹が、自生野生種なのか等々、仔細不明。観察結果の発表が楽しみ。
概要を図鑑等から引用すると、日当たりのよい丘陵の雑木林に生える。
樹皮は灰白色〜灰褐色。葉は対生。葉身長さ2〜5cm、幅1〜2cmの卵形〜狭楕円形。
縁には不揃いな鋸歯がある、又は全縁。裏面の主脈基部に短い開出毛が密生する。
新枝の先に花を1〜7個つけ、花は黄白色、又は、黄色、ときに淡紅色を帯びる。
花冠は長さ1〜2cmの漏斗状で細い花筒から徐々に鐘状に広がり内面に長い毛がある。
先はやや唇状で、下唇の内面には橙色の網状紋がある。
萼は基部まで2〜3裂し、萼片は長さ5〜9mm、ときに先が2〜3浅裂する。
雄蕊は4個、二長雄蕊(didynamous)。子房は長さ8~10㎜、有毛。
花柱は細く1本。雄蕊より長く花冠からやや突き出し柱頭は頭状。
花柱の基部に扁平な蜜腺がある。痩果は長さ8~10㎜の細い円筒形。
 
ホソバコツクバネウツギ(form. obspathulata )は葉が小形で長さ1~2㎝、幅3~7㎜。
葉の形は、披針形~広披針で葉幅が狭い。
 
ヒロハコツクバネウツギ(form. gymnocarpa) は萼片が2個。
葉が長さ4~7㎝と大きく、幅が広い。花色は、白色~黄色。
 
ツクバネウツギ(Abelia spathulata) は、萼片が5個で花全体が大きい。
 
ツクバネとは「筑波嶺」ではなく「突く羽根」のこと。
プロペラ状になる萼片の様子が羽根突きの羽根に似る。
樹齢を重ねると中空になる枝の様子がウツギに似ており命名された。
 
「令和陸年(皇紀2684年)4月25日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝定点観測Ⅴ〟❖ ’24-115 》

春らしい里山緑地、中にキンランが咲き誇っていた。
(急いでいたので画像確認せず、ひどい。)
キンラン(金蘭) ラン科(Orchidaceae)
学名:Cephalanthera falcata (Thunb. ex Murray) Blume

ギンラン(銀蘭) ラン科(Orchidaceae)
学名:Cephalanthera erecta (Thunb. ex Murray) Blume


《  泉の森・各所で見れる〝4月花XXVII~XXVIII〟❖ ’24/04/21 ❖ 》
金蘭、銀蘭が、散策路のあちこちで見られるようになった。
泉の森内では、10年前に比べて明らかに広がり増えている。
遠くに見える花茎の種類を特定できない(急ぎ通り過ぎた)。
キンラン属の野草がここの緑地に幾種類存在してるか?
キンラン・ギンラン・ササバギンラン・ユウシュンラン・クゲヌマラン
これらの5種が自生していたら楽しい等と思いながら里山緑地を後にした。
電車のなかで携帯画像を見ていて思った。各地で自生種が減少している。
身近な環境に生育する植種であるため盗掘が後を絶たないと聞く。
ラン科植物の殆どは "ラン菌" と呼ばれる共生菌から栄養を得て生きる。
共生菌は、樹木の外生菌根菌で鉢栽培では上手く育たない。
腐食菌(落ち葉や枝を腐らせる菌)や菌根菌(生きた植物の根に共生する菌)、
ラン・菌根性樹木・菌根菌の三者共生関係で成り立つ。
人間は、我が儘身勝手。都合よく園芸的に創作してしまう!!
最近、ランの生産業者が、キンランの無菌培養苗を作ってしまった。
この "無菌培養キンラン" 山野草と同様に育てられると言われている。
キンランは、この仲間で唯一商業生産が為されている種らしい。
早春に他の植物に先駆けて,鮮やかな黄色の花を多数咲かせる。
典型的な里山の植物,庭ではなく森の精であってほしい。
日本の自生キンラン属の全てが身近な里山緑地で見たいものだ。
 
「令和陸年(皇紀2684年)4月24日、記」


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